合気道の稽古をする前に

合気道の稽古は、一人で行う「独り稽古」と二人で行う「組み稽古」があります。

それぞれに形があり、会派によって異なった動きがあるので、形をまず確認したうえでスタートします。

「独り稽古」も「組み稽古」も形のなかで、「力を抜いて行う」ということが大切なポイントになります。

「組み稽古」は、「投げ」(投げる側)「受け」(投げられる側)があるのですが、「投げ」はもちろん「受け」も力を抜きリラックスした状態で、お互い抵抗しないよう動きます。

つまり合気道は「投げ」だけではなく、「受け」も合気道の稽古をしているのです。

投げる側だけが合気道のように思っている方もおられるようですが、投げられる側(受け)も合気道を行わなければならないのです

稽古の段階から「投げ」と「受け」がぶつかって、お互いの足を引っ張っているようでは、上達するものも上達できるわけがありません。

「投げ」と「受け」が協力し合い、お互いの成長を助け合うことが稽古では求められます。

そのことを踏まえたうえで、稽古を行うことが大切なのです。


 
~ 独り稽古 ~

合気道に必要な基本的な動きを一人で反復して稽古すていきます。

受け身も最も重要な独り稽古のひとつで、子供から大人まで受身の取り方を習得することで、自らの身をまもり、また身体の使い方を覚えるのにはもってこいの独り稽古です。

その他の独り稽古に関しても、反復して行う事で無駄な力が抜けて、本当に「氣」の通った動きをする為には欠かせません。

稽古場だけでなく日常生活の中でも、ちょっと空いた時間を利用して稽古することが出来ます。


受身の稽古方法


~ 組み稽古 ~
投げ(技を掛ける側)と受け(技を掛けられる側)の二人一組で行う稽古です。

合気道の技は無限にあるといわれますが、基本となる技の形はいくつかにしぼられます。

その基本的な技を応用して相手の攻撃方法に応じ、いくつもの技に変化発展させていくことが出来るのです。

組み稽古では相手がいますので、独り稽古とは違い相手を意識してしまうことで力みやすく、よりリラックスした動きをすることが必要となってきます。

 


 
 

上達するためのポイント

ここでは合気道を無駄なく無理なく稽古して、誰もが上達できるためのポイントをお伝えしたいと思います。

しかしこのポイントは合気道だけではなく、全ての分野に共通するものです。

スポーツや学業、仕事や家事、そして人間性にいたるまで、どのような事でも、自らを成長させるための学ぶ姿勢は共通です。

そんな学びの達人になるためのポイントをご紹介いたします。

【 ポイント① メモを取る 】

上達するには、今まで知らなかった知識を得ることが必要になります。

その情報は、稽古場などの特別な場においてたくさん得ることができます。

その多くの情報を聞きもらすことなくキャッチするためには、メモが欠かせません。

なかには一度聞いたことは間違いなく記憶できるような人も居るかもしれませんが、ほとんどの方は多くの情報を一度にすべて記憶することは困難です。

なので、記憶するのではなく記録し、後でそのメモを確認して、明確に頭へ入れていくのです。

そこからその情報を活かし、学ぶべきことを自分のものにしていくのです。


【 ポイント② 一度にいくつも得ようとしない 】

よく稽古場で、注意されたポイントを一度にすべて直そうと意識して稽古している方がいます。

しかしそのやり方では、おそらくひとつも改善することは出来ないと思います。

なぜなら、今まで出来ていなかったことを、一度にすべて出来るようになることはまずないからです。

出来ないことはひとつずつ出来るようになっていくのが自然です。

例えば、学校の科目で英語と国語が苦手だったとします。

先生からそれぞれの科目の改善ポイントを教えてもらったとしましょう。

あなたはその英語と国語、それぞれの改善ポイントを同時に勉強することができるでしょうか?


【 ポイント③ 上手な人のマネをする 】

あの人みたいになりたいと、誰かを憧れの眼差しで見たことはありますか?

もしあなたがしたくても出来ないことを、他の誰かが簡単にしているのを目にした時、その相手を特別な目で見ると思います。

その特別な感情が妬みであったとしても、心の底で自分もあんな風になりたいと思う気持ちがあってはじめて、「妬み」という感情が生まれてくるのです。

つまり自分にとっての目標になるわけですね。

その目標に近づくための近道は、その人のマネをすることです。

マネをしようとすればその人を観察します。

そうすると自分との違いが明確になります。

その違いさえ分かってしまえば、確実に目標にたどり着くことが可能になるのです。


【 ポイント④ 氣の流れを意識する 】

ひとは人との繋がりの中で学び成長します。

もし自分の事を完璧に理解できても、他人の事が全く分からない状態なら、理解レベルは50%と言えるのではないでしょうか。

何かを学ぶ時、情報を発信する側と受信する側に分かれます。

しかし、受信する側が発信された情報を自分勝手に解釈し、都合のいいように作り変えてしまったのでは、その情報を活かしきったことにはなりません。

受信する側は、発信する側が何を伝えたいのか、どんな考えのもとでこの情報を発信したのか、そしてどのようにこの情報を受け取ってほしいのかという、発信する側の希望を感じ取る必要があるのです。

その希望(こうしたいという心の方向)こそが氣の流れと言ってもいいかもしれません。

相手の進みたい方向を邪魔せず、素直に聴き入れることが出来た時にはじめて、その情報を100%理解できたことになるのです。

これは言葉の情報だけではなく、身体の情報も同じことが言えます。

相手の進みたいと思う方向を邪魔せず、まず同じ方法に進むことで、相手を抵抗なく導き投げることが出来るのです。


【 ポイント⑤ 謙虚であること 】

我(が)が強いと、人の話をありのままに聴くことが出来ません。

何故なら、もしその話に対して「でも」や「しかし」を付けて、私の意見や主観を優先させて聴いてしまうと、相手に反発心を持つことになり、頭から否定的な態度で話を聞くことになってしまうからです。

そうなると、せっかくの学ぶチャンスを失ってしまうことになります。

そうならないためには、謙虚であることです。

自分の考えを押し付けず、まずは相手をすべて受け入れ、そして相手を非難せず、ただ感謝することが出来る。

そんな謙虚な心を待って学べば、必ず素晴らしい学びができるのです。

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